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連れて帰ってよ!

執筆者の写真: 村山順子村山順子

おはようございます!

今朝も笑顔満開、お元気で朝をお迎えの事と存じます。

三寒四温を繰り返しながら春が近づいています。


朝から少し重い話になりますことお許しくださいませ。


昨日、宮崎のケアハウスにいる母を見舞いに行ってまいりました。

母は目が見えなくなりましたので部屋に入るとき、

「お母さん!順子よ!来ましたよ!」と声をかけながら部屋に入ると、

母は顔をくしゃくしゃにして涙「順子!順子」と声をあげて泣きます。私も思わず!

1月末に会った時より顔色も良く、よく話してくれました。


「女の子が四人もいて良かった!」と、娘がいる事を喜んでくれました。

(真ん中の妹が1年前に亡くなったこと母に話していません。母も私たちに聞いてきません。多分わかっていると思いますが・・)


母と話をしていると、白衣姿の弟が看護師さんを連れて母の部屋に。

昨日はケアハウスの診察日だったようで、母の診察をしてくれていました。

弟は母に「マンションに引っ越したから暖かくなったらマンションを見に帰ろうね!」と、母に優しく話していました。


私はいつもは義妹の車に乗せてもらい、一緒に母の所に行っていました。

今回は義妹は用事でいけなくて私一人で行きました。

母は私に愚痴をこぼします。「ここで暮らすのはとっても辛い、ずっと寝てばかり、順子連れて帰ってよ! 神戸に連れて行ってよ!」と、矢切の渡しの歌のように、連れて行ってよ!を繰り返します。


母は寝たきり!寝返りも出来なく、嚥下もしっかりできなくて特別な食事を頂いています。座ることも15分ぐらいが限度です。


神戸までの長旅に母が耐えれるだろうか?10年ぐらい前、今より元気だった母は、三田市の妹宅に行っても半日しか居れなくて直ぐに私宅に帰ってきました。


妹たちと相談し、母の願いを実現できないか話し合うことにしました。

母の真っ白になった髪の毛を撫で、顔を両手でそっと包み込み、手を握り、経口補水液を飲んでもらい・・

帰る時間が近づくと、母は「順子、今度来るまで、元気で居れるかわからないよ!」と悲しいことを言います。ずっとそばにいて欲しいのですね。

「どうかお母さん、また来るから元気で待っててね!」と後ろ髪引かれる思いで母の部屋を後にしました。


何度も行っていますが、今回のように言われたのは初めての事でした。気丈で全て自分で采配して生きてきた母。身体が自由に動かせないこと、どんなにか辛いだろうな~


母とゆっくり話はできましたが、母の気持ちに直ぐに応える事ができないこと等、ずしりと重いものを感じながら帰ってきました。


そんなことを抱えながらも、今日も新しい1日が始まります。


みなさん  今日も笑顔の1日でありますように!



村山順子

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