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執筆者の写真村山順子

2021年10月15日 母への「声のたより」のCDが!


おはようございます!

今朝も笑顔満開、お元気で朝をお迎えでしょうか。

秋晴れのいい天気が続いています。

まだ半袖が必要・・な気温ですが、空は高く青く秋の空!

私は時々、事務所の外に出て深呼吸!

空を見上げ、雲や遠くの景色を眺めています。

この空は、遠い宮崎の母の部屋から見える空にも繋がっているのだと・・思いながら。


昨日、母への「声のたより」を、長男にCDにしてもらいました。

長男は「途中まで聴いていたけど、泣きそうで最後まで聴けなかった。良いんじゃない!おばあちゃん喜んでくれると良いね」と言ってくれました。


いつも即行動の私ですが、今回、手紙を書いては読み返し、書き、削りました。

そして、ゆっくり、ゆっくり・・と意識して、母に話しかけるように読んだつもりです。妹にも聴いてもらいました。

それでも母にとっては速く感じるかも・・と、テープへの吹き込みも何度もやり直しました。

かつて手紙や講演の原稿で、これほど文章を削り書き直し、吹き込み直した事が、あっただろうか?

真心を込めるとは、今回のような事を言うのだと思いました。

(この気持ちでこれからの講演や原稿に取り組ませて頂こうと、今更ながらですが、決意しました。)


寝たきりで、しっかり機能しているのは耳の「聴く」ということである母が、何度も繰り返し聴くことになります。

母の気持ちを想像し、寄り添いながら、一人でベッドの上で聞いていて、楽しく、懐かしく思えるような事ばかりを書いて話しました。

大量のエピソードの中でも辛く悲しい事を思い出すものは避けて、母にとって嬉しいこと、よく頑張った母が自分を褒めたくなるような事、実り多き人生だったと感じてもらえるように。

チャレンジし続けていた母、研究熱心だった母、季節の行事を大切にしていた母、いつ寝ているか分からないくらい働き通しだった母、いつも薄化粧でほのかに香水の香りがし、花が大好きな母。

また、母の子として生まれてきた私たち子どもからの感謝の思いも込めて。


そうそう、実家は、大晦日にはすき焼きが定番でした。

母は短歌を詠みます。

クジを作り全員引くのですが、そのクジに短歌が書いてあり、一人一人にピッタリの歌で大盛り上がりでした。

新年は家族全員に、新しい下着を用意してくれていました。

どんなことにも挫けず、5人の子どもたち全員に教育を受けさせてくれた事への感謝、など・・・

書き尽くせないほどの母の姿を思い出しました。


一つだけ質問形式にしました。

「お母さん、楽しい思い出は何かありますか?」

「当ててみるね!早めの金婚式でお父さんと一緒に40日間イギリスに行ったことじゃないかなぁ?」と。

弟一家がイギリスの大学病院に留学中、この機会に!と姉妹弟で相談し、ホテルを経営していて「掻き入れ時だから」としぶっていた両親を説得し、行ってもらいました。

イギリスを中心にロマンチック街道、ライン川下り等々。

両親の見たこともないような笑顔、笑顔の写真。

帰国して半年後、母は脳梗塞。右半身の自由を失いました。

あの時、両親にイギリスに行ってもらってよかった!と。

何年経っても、(コロナ以前は)毎回母のもとに行くたびに、つい昨日行ったかのように、楽しそうに話してくれていました。


私の知っている母の人生の一部を、吹き込みました。

母が、幼い頃から毎朝本読み(音読)の習慣をつけてくれた私のこの声で。

母はどんな顔で聴いてくれるでしょうか?

ちょっとドキドキですが、今日送ります。

「声でおたより」・・状況に合った届け方が色々あることを、母の近くにいる弟に教えてもらいました。


今週もお読みくださりありがとうございました。

みなさん、素敵な週末をお過ごしくださいますよう!



村山順子

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