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執筆者の写真村山順子

2021年12月17日 「感謝しかないよ!」と話すアグ(友)


おはようございます!

今朝も笑顔満開、お元気で朝をお迎えでしょうか。


年末、爽やかな話題を!と思いましたが、少し重い話を書かせて頂きます事、お許しくださいね。

皆様の周りに、コロナで売り上げがとれなくて・・困っている方はいらっしゃいませんか?

飲食関係の、特に小さなお店のオーナーは「かえって休んで給付金を貰った方が良かった!」と言われる方の事も耳にしますが・・

殆どの方は「早く今までのように、お客様を迎えてしっかり働きたい!」と思っておられたと思います。

業種によっては、今もコロナの影響は大きいようです。


故郷、沖永良部島の幼なじみで、40年近く大阪、神戸の商店街で、衣料関係のお店を3店舗経営している、”はなしゃぬアグ“(愛しいともだち)がいます。

彼女のお店は、高年齢の方々が主なお客様。

まだお客様の戻りが少ないようです。

店づくりは、地域のお年寄りが手押し車でも通れるようにと、通路も広くしています。

よく笑い、美人で大きな声の彼女と話をすると「元気になる!」と、入れ替わり立ち替わり大勢の方々が来てくれていたそうです。

コロナ以前は、それなりの売り上げがあったのですが、コロナになってからは、お年寄りは出歩かれなくなり、彼女のお店は対面型ですので、売り上げが立たず大変なようです。


それでも彼女は、こんな事を話します。

「昔、貧しい暮らしをしていた私。高校に行きたくても行けず、スーパーで働きレジ打ちしていると、中学校の同級生が高校の制服で『高校にも行けないで、スーパーで働いている・・』と笑ったの。あの時の悔しさ悲しさは、生涯忘れる事はない」と!

そしてその時、こう決心したそうです。

「あの子より、1円でも多く給料を取れる仕事ができるようになろう!」と。

その後、神戸に出てきて働きながら勉強し、3店舗を経営し、スタッフを雇用しています。


彼女は子供を授からず、離れて暮らす妹がいます。

身体が不自由で精神的にも不安定な妹の言う事なら、どんなに体がしんどい時でも、無理も聞いて駆けつけています。

また常にスタッフを、お客様を、優先する生き方をしています。

彼女の口癖は「感謝しかないよ!恵まれている!有難いなぁ~」

常に感謝の言葉を言っています。


背が高く、姿勢が良くきっちりアイメイクをしていた彼女が、会うたびに小さく見え(背は高いですが細くなっています)、手も硬くなっています。

74歳の彼女が、荷物の荷解き、梱包などに携わっているのだと思います。

厳しい状況でも「順子、感謝しかないよ!あの貧乏な家で育った私が、こうしてお店を経営しているんやからね!」と電話で話す彼女。

彼女のパワーに脱帽!

厳しい試練を何度もくぐり抜けてきた逞しさと、どんな状況でも変わらぬ誠実さ、人を優先する生き方! 

どうかどうか、自分を大事にしてね!と電話を切りました。


食事を作る時間もない!と言う彼女!

いろいろ考えて急ぎ宅急便!

沖永良部島から届いた懐かしい品々を送りました。


宅急便の中の手紙には、彼女の好きなハートマークのシールを貼り

「はなしゃぬアグ、りょうこへ」と書いて。


大事な人たちが、みんなみんな、健やかで幸せであって欲しい!

そんな事を願う今朝です。


みなさん、笑顔溢れる素敵な週末をお過ごしくださいますよう!



村山順子

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