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執筆者の写真村山順子

2022年2月22日 『13歳から変わらぬ生き方』 気づかせて下さったのは・・今は亡き佐竹隆幸教授!


おはようございます!

今朝も笑顔満開、お元気で朝をお迎えでしょうか。


人生は人と人との出会い・・

もしあの時、佐竹教授にお出会いしていなければ・・今の私は居なかったのでは?

そんな事を思い出しています。

今朝も長くなります事、お許しください。


一昨年59歳で亡くなられた佐竹隆幸先生(関学大学院教授)は、私に大切な事を教えてくださいました。

今から15年程前、神戸商工会議所の勉強会「第二創業を目指す経営者の集い」に、弊社の専務(現社長 長男)が参加。

その会の座長が、当時兵庫県立大学大学院に勤務されていた佐竹教授でした。

「会社訪問」という事で、十数人の経営者と一緒に弊社にお訪ねくださいました。

その時、佐竹先生が突然「村山さん、創業からの思いを話して下さい」と私に。

自分のしてきた事なので、ありのままをお話しさせて頂きました。

翌日、佐竹教授からお電話が。

「村山さん、僕と一緒に、兵庫県下に講演に行きましょう!是非とも」と、強くお勧めくださるのです。

頂いたお電話で即答でお断りするのは失礼かと思い、お会いする約束を頂きました。

翌日研究室にお伺いし、「先生は大きな会社の経営者をたくさんご存知です。小さな会社の私を連れて行くと、先生に恥をかかせる事になりますので、今日はお断りに伺いました」と。

すると教授は「村山さんのブレない生き方が良い。そのまま話してくれたら良いから、是非一緒に!」と、また強く勧めてくださいました。

身に余る事だと思いました・・が、お受けする事になりました。

研究室から駐車場まで歩きながら、

“確かにブレてないと思うけど、どこが?何が?”と、今まで考えたこともない事を自問自答。  

“何がブレてないか”がはっきり分かりました。

13歳で故郷沖永良部島を出た時から、今もなお変わっていない自分の生き方、考え方に、気づかせていただきました。

それは『〇〇に喜んでもらう為に、私にできる事は何?』ということでした。

対象が変わっても、私の行動はいつも同じでした。


・仕送りしてくれる親に喜んでもらうために、私にできる事は何?・・勉強する事。

・教師になってからは、子どもたちのために良い先生になりたい!と先輩先生方に教えを請い、全力投球。教師が天職と思えるようになる。

・結婚し子どもを授かってからは、よき妻に、よき母親になりたい!と学び、

・パートでお掃除の仕事を立ち上げてからは、社長に喜んで貰いたくて、飛び込み営業!会社は急成長。


立場は変わっても、〇〇に喜んでもらう為に私にできる事は何?ということをいつも考え、喜んで行動する時・・・思いがけない結果が出て、喜んでもらえる・・この繰り返しでした。

ただ一度私の話を聞いただけで、佐竹教授は、私自身も気づいていなかったこのことを見抜いて下さいました。感謝しかありません。


佐竹教授は、特別な資格のない私を兵庫県立大学大学院客員教授に推薦してくださり、6年間、大学院や産学連携講座で講義をさせて頂きました。

その後教授が関学大学院に移られてからは、MBAコースで「企業倫理」という科目を作ってくださり、年に2講座、講義をする機会を頂きました。

講義では、実際に大切な方に手紙を書いていただき、希望者に読んでいただきます。

淡々と読み始めた経営者や幹部社員の方々も、途中から感極まって読めなくなり、嗚咽しながら読んでくださいました。

素晴らしい方々とのお出会いも、教授のお陰様です。


芦屋に住んでいらした佐竹教授。

付近を車で走る時、「もう先生はいらっしゃらないのか・・」と、胸に迫るものがあります。

亡き夫が「人生は人と人との出会いだと思う!縁を大事にしてください」と息子たちへの手紙に書いていました。

良いご縁を大事に繋いでいきたいと思う今朝です。


みなさん、素敵な一日でありますように!



村山順子

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