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執筆者の写真村山順子

2022年4月4日 「周りを察する・・」叔母の生き方!

おはようございます!

今朝も笑顔満開、お元気で朝をお迎えでしょうか。

良い天気に恵まれた土曜日、新神戸駅南側の生田川沿いの公園は、花見を楽しむ人たちで、いっぱい!

3年ぶりの光景です。


話は変わりますが、昨夜、もうすぐ96歳になる東京の叔母(父の妹)と電話。

いろいろ話しました。

叔母は今、身の回りの品々を整理中とのことでした。

身につける少数の服や、大事な作品等を幾つか残し、後は「ありがとう」と言いながら処分。

清々しい気持ちだとのこと。


私たち姪や甥が尊敬してやまない、聡明で優しい叔母の事、少し紹介させてくださいネ。

叔母は、裕福な家に生まれたのですが、いつも弱い方達の側に立って考える人だったと、母から聞いていました。

小さい頃から今に至るまで「人と比べた事がない」と。

叔母の座右の銘は、中村天風先生の『人生は心一つの置きどころ』です。

東日本大震災の後、今のケアハウスに入所する頃から、読書好きの叔母に月刊誌「致知」を届けていました。

入所まもない時、いろいろ思う事があったそうです。

そんな時、「致知」に載っていた、天風先生の『人生は心一つの置きどころ』という言葉に出会い、叔母は「これだ!」と、以後はその言葉を根底に置いて生きているそうです。

以前ケアハウスの叔母の部屋を訪ねた時、部屋のあちこちに、その言葉を美しい筆文字で書いたものが貼ってありました。


もともとは、東京銀座で叔父の仕事を手伝っていました。

ですが経営が上手くいかず、40歳を過ぎてから、大きな病院の“清掃スタッフ“に応募、入社したそうです。

手早く綺麗な仕事をし、周りを察する叔母は、看護師さんたちが本来のお仕事である患者さんのお世話ができるように、手の空いている時間に、できる仕事は代わりにさせて頂いていたそうです。

その働きが院長先生の目に留まり、秘書に大抜擢!

気働きができ、言われなくても察して仕事をする叔母は、院長先生、看護師さんからの信頼も厚かったようです。

(もともと叔母は女学校で成績優秀。医学部を高熱のため受験できず医者の道を断念したと、母から聞いたことがあります。)

常に誰かのお役に立つ事ができないか・・を、考えながらの仕事だったそうです。


森信三先生が神戸海星女子学院大学で教鞭をとられていた時の教え子の方が、「実践人」3月号(一社実践人の家の月刊誌)にこんな文を書いていらっしゃいました。

少し転載させて頂きます。


『・・・森信三先生の話の中で私が一番心に残った言葉は、「察する人間になれ、聞くようではだめだ」と「時間を守りなさい」でした。』


まさしく叔母は「察する人間」でした。

少しなりとも、察する人になれますよう、心を磨き、行動できる人でありたいと思う今朝です。


みなさん、今日も心弾む素敵な一日でありますように!



村山順子



*ご案内

 神戸市立王子動物園の「夜桜通り抜け」が3年ぶりに開催されています。

 3、4、5日午後6時~8時30分、ライトアップされています。

 入場無料ですが、1人100円の桜募金の協力をお願いしているそうです。

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