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94歳の叔母からの葉書!

執筆者の写真: 村山順子村山順子

更新日:2020年8月13日

おはようございます。

今朝も笑顔満開、お元気で朝をお迎えの事と存じます。

昨日、東京のケアハウスに居る 94歳の叔母から葉書が届きました。

私たち兄弟が尊敬してやまない叔母です。 叔母の部屋は、見事に整理整頓されていて、壁には自作の短歌、書、絵画が種類別に貼ってあります。 万一避難することがあった時には・・と、動きやすい導線で、 一目で誰にでも分かるように引き出しに書いて貼っています。 ケアハウスに取材に来られる時は、いつも叔母の部屋を紹介するそうです。 詩吟、論語、短歌、そして、樹々や草花を眺め対話しながらの毎日の散歩。 週1回雑巾を縫うボランティアに。 自慢の叔母です。 官製はがきの裏、表の宛名の下半分にも、整った字できっちり書いてくれていました。 私などが書けないような難しい漢字も、さらりと書いていました。


少し叔母の葉書をそのまま書いてみますね。 「・・部屋にこもり認知症の進む人もいます。脳トレ体操、全て中止。 職員は脳トレのクイズ等の印刷物も用意していますが、やる人は、 大丈夫な人たち、やって欲しい人は手にせず・・・・ 私は急坂を下る衰えはありますが、 ”人生は心一つの置き処“を視座、視軸とする事はまだ出来、 緑道を毎日1時間歩いています。 長崎で原子爆弾にあい、敗戦を生き抜き、コロナで終わる? これも私のゆく道。残り淡々と生きたいと思います。 人間のあり方さえ変わらざるを得ない現在。 歴史の転換期なのでしょうね。 ・・・中略・・・思えば私は常に自分と向き合って生き非生産的人間のようです。 (注・魂の綺麗な叔母は私たちの憧れです) 生まれかわることがあれば、順子のような生き方をしてみたいなと・・。 心の時代は、歴史は終わるのでしょうか! 無機質になってゆくのでしょうか。 とにかく僅かに残された人生、受け止めて 「ありがとう、ありがとう、」と暮らしてゆきます。 お元気で!みなさんによろしく」 少し略していますが、これだけの文章を縦横 上下乱れずに、 美しい読みやすい字でぎっしり書いていました。 我が叔母ながら見事!です。 女学校を卒業し成績優秀だった叔母は医学部受験。ところが当日に高熱の為、受験できませんでした。 受験できていたら・・きっと祖父のような医者になっていたでしょう! 聡明で心深い叔母。 常に弱い立場の人に心を寄せる叔母は、 私たち姪甥の自慢の叔母です。 私たちの父は交通事故で突然亡くなりました。 父が兄弟姉妹の中で一番好きだった叔母に、父にできなかった分の親孝行を・・と私たちは思っています。 叔母に喜んで貰いたくて、それぞれが、できる事をさせて貰っています。 今日のメルマガは 叔母自慢になってしまいました(笑) お許しくださいね。 笑顔溢れる 素敵な1日でありますように! 村山順子

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