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叔母の座右の銘  「人生は心一つの置きどころ」中村天風氏


おはようございます!

今朝も笑顔満開、お元気で朝をお迎えでしょうか。

今日は「みどりの日」でお休みの方が多いかと存じます。

どのようにお過ごしでしょうか。


昨日、もうすぐ95歳になる東京のケアハウスに居る叔母に電話しました。

叔母と、話していると

「余計なものをそぎ落とし、心豊かに生きているなぁ~」と

いつも思います。

叔母の部屋は、突然訪ねてもきちんと整理されていて、見事な字、絵の

短歌の小さな作品が、季節ごとに飾られています。

またその作品を自分で綴じて作品集に。

(和綴じの仕方も学びにいったそうです)


何がどこに入っているのか、ケアハウスの職員が一目瞭然に判るように

書いて引き出しに貼っています。

狭い室内ですが、万一避難の時に直ぐに逃げられるように、

床に物を置かず、最短の動線を確保。


大切な人たちの命日も、仏壇のそばに貼ってあり、薄れゆく記憶を補い、

活性化しながら暮らしています。


昨日は、「バスに乗って車窓から街並みを観てきたの!」と

弾む声で。

また、ケアハウス近くの緑道を歩く事を、日々の日課に。

草花に「まぁ、咲いてくれてありがとうね!綺麗ね」と声をかけながら。

幼な子に会うと、思わず「可愛いね」と声をかけながら・・・

「順子、楽しみは何処にでもあるね、毎日が発見よ!」と嬉しそうに話す叔母。


「幸せって物ではなく、心の持ち方、感じ方、受け止め方」だと

叔母と話すたびに思います。


慎ましく暮らしていますが、心は自由、こだわりがなく

余計なものをそぎ落とし、清らかな魂を持った、私たち姪、甥が

尊敬してやまない叔母です。



恵まれた家に生まれた叔母ですが、

何故か小さい頃から、弱い立場の人たちに寄り添っていた・・と

母から聞いています。

例えば、水田の少ない沖永良部島。

戦後の食糧難の頃、祖父が医者で豊かだった実家は、

白米を食べていたそうですが、

叔母は、蘇鉄(ソテツ)の実を干し、毒性を消した蘇鉄のお粥を

食べている小作の人のもとに行って、「美味しいね」と、

一緒に食べていたそうです。


東日本大震災の後、ケアハウス入所を決めた叔母。

身辺整理をし、心豊かに暮らしています。

叔母の座右の銘は

中村天風先生の「人生は心一つの置きどころ」です。

当時、私が叔母に届けていた人間学を学ぶ月刊誌「致知」に

載っていた天風先生の言葉です。

いろいろな事があり、心が波立っていた叔母。

叔母の心の大きな拠り所となった「言葉!生き方」で、

部屋のあちこちに書いて貼り、

ケアハウスの入所者にコピーして渡していたそうです。


ケアハウスの中でもイジメが有るらしく、

何もなくても、新しく入所した人のそばで寄り添うことはできる・・と

叔母らしい事を話します。


昔の叔母は周りに気を遣い、

思っていても意見を言う事ができなかったそうですが、

今は叔母らしい気遣いをしながらも、はっきり言うそうです。

最高年齢の叔母は、職員さんたちにも頼りにされているようです。


叔母との電話は、いつも清々しい余韻が残ります。

愚痴、不足は一切なく、今に感謝し、心豊かに生きる叔母の言葉、生き方は、

私たちに、大きな心の財産を吹き込んでくれています。


感謝して生きる事、考え方、できる事を日々実践する事を身を持って教えてくれる

モデルの叔母です。


叔母が必ず話す事があります。何度聞いたかわかりませんが・・

幼い私に、叔母はいつも童話を読んで寝かしつけていたそうですが、

“キラキラした目でジッと聴いていた順子、どこか違うなぁ” と、思っていたけど、順子は

やっぱりそうだった!・・ と、幼な子のように私を褒めてくれます。


父がいて母がいて生まれ、尊敬する夫と家庭を持ち、4人の子供たち、その孫たちに

命を繋ぎ、元気に生かされて居る事。

何と有難い事かと、今、書きながら亡き人たちのことを思い、

感謝の思いでいっぱいです。


みなさん

今朝もお読み下さり、ありがとうございます。

素敵な休日をお過ごしくださいますよう!



村山順子

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