おはようございます!
今朝も笑顔満開、お元気で朝をお迎えでしょうか。
メルマガをお読みくださっている画家の方からメールを頂きました。
返信の後半に「もう一度個展を開きたい!」と。
そして、奄美で晩年を過ごした日本画家、田中一村について書かれていました。
実は、私も一村の絵に心惹かれます。
いつか観たいと思っていた代表作「アダンの海辺」。
昨年11月に観てきました。
奄美市に住んでいる沖永良部島の友人の推薦で、奄美市倫理法人会で講話させて頂く機会がありました。
その時、彼女に案内してもらい、念願の「田中一村美術館」に。
とても立派な美術館でした。
貧しい中、絵の具を買うお金もなく、大島紬を作る作業所で働きながら絵を描き続けていたそうです。
地元の方々に愛され、大切にされている田中一村美術館。
そんな事を肌で感じました。
今こうしてメルマガを書きながらも、一村の絵が、描いている痩せほそった姿、ですが迫力ある・・絵に命を吹き込んでいる姿を思い出します。
私は、一村の画学生だった頃の事については殆ど知らないまま、絵に惹かれていました。
メールくださった方の、一村についての文章から教えて頂きました。
そのまま書かせて頂きます。
『彼は東京芸術大学美術学部日本画家科中退で、同期で最大のライバルと言われたのが東山魁夷画伯です。
奄美で絵の具にもこと欠く苦難の道を歩む中、画伯の個展作品を見て、海の波の描写が間違っていると厳しく指摘して、さらに疎遠となったエピソードがあります。
方や日本画のみならず現代画壇の大スター、方や奄美でうらぶれた無名の絵描きが同級生というだけで、この批評には世間は何をかいわんやです。
※しかし彼は困窮の中で、日々東シナ海の波を見つめて絵を描いている自負が、東山画伯の小綺麗な抽象表現で曖昧模糊とした絵=装飾画のスターとして映り、美術家のリアル感として許しがたい気がしたのです。』
この文章を読ませて頂き、田中一村の絵に宿る魂・・
なぜ心に迫ってくるのか、その訳がわかる気がしました。
何度も観たい一村の絵・・を思い出しました。
一村の晩年を過ごした家が、今も移築されて現存しています。
(外からですが、見せてもらいました)
長年住んだ借家からこの家に移り、新たな創作意欲を燃やし、ここを御殿のようだと言って大変喜んでいたそうですが、入居からわずか10日、心臓発作で孤独死したそうです。
今書きながら、あの代表作「アダンの海辺」が浮かんできます。
一村の生き方、絵に対する考え方を知って、次はもっと深く観る事ができます。
今度一村美術館に行く時の楽しみが増えました。
週初め、朝から長いメールをお許しください。
師走、最初の月曜日です。
NHK筋肉体操の谷本先生ではありませんが
「カラダ健やか、ココロ晴れやか」で、笑顔溢れる一日でありますように。
村山順子
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